越境せよ!いざ合唱解放区へ
2025年5月3日(土・祝)開演時間未定
すみだトリフォニーホール 大ホール
プロデューサー 信長貴富
総合演出 加藤 直
照 明 成瀬一裕
舞台監督 八木清市
言うまでもなく合唱は舞台芸術の一つであるが、とかく周辺分野から孤立しがちで、独自の「村」を形作っているというのが現状だ。オペラや演劇といった他の舞台芸術から成るグラデーションの中に合唱もあるはずで、さまざまな表現様式の中に「合唱」を再発見してみようというのが、本企画の意図である。
「越境」という語は、辞書によれば「境界、特に国境を不法に越えること」を意味し、どちらかというとネガティブな意味で用いられることが多い。一方、本企画でいう「越境」は、自由への解放を求めるものである。合唱の「村」から、果てしない芸術空間への「越境」。その背景には武力による越境に苦しめられている人々への思いがある。わが国が敗戦後80年を迎える今、アイロニーを含んで芸術的「越境」を掲げるものである。
歴史を振り返れば、言語や科学技術といったさまざまな人為は、隣接地から隣接地へ伝播し、受容と変容を繰り返しながら発展してきた。芸術も同様である。受容と変容を怖れず、新たな地平に向かおうではないかと合唱する仲間たちに呼びかけるために、ここに敢えて「越境」という過激な言葉を掲げる次第である。
曲目
- 信長貴富
合唱寓話ーコエ・カラダ 逃げるカーニバル・追う(2024)より① - 台本・詩:加藤直
- ピアノ:須永真美
- 合唱:コーロ・カロス
- 山中惇史
いろいろへんないろのはじまり(2023)より - 原作:アーノルド・ローベル(訳:まきたまつこ)
- 指揮:藤澤幸義子
- ピアノ:黒田陽香
- 合唱:渋谷区少年少女合唱団
- 栗田妙子
歌詞のない歌(2021) - 指揮:清水昭
- ピアノ:栗田妙子
- 合唱:合唱団ひぐらし
- アフリカ民謡 編曲:S.ハットフィールド
3人の独唱と女声合唱のための AFRICAN CELEBRATION(Zulu,Mxhosa,Mauthu)(1993) - 指揮:松村 努
- 合唱:緑フラウエンコール
- 信長貴富 編
越境するアンセムー日本語に着替えた欧州唱歌ー(2021) - 指揮:信長貴富
- ピアノ:須永真美
- 合唱:越境するアンセム公募合唱団【公募】(事前練習担当 赤坂有紀 中原勇希)
- 望月京
Ecoute(聞く)ー5 人の独唱者(と一部の打楽器)と光のための(2002) - 指揮:藤井宏樹
- 合唱団樹の会
- 信長貴富
合唱寓話ーコエ・カラダ 逃げるカーニバル・追う(2024)より② - 台本・詩:加藤直
- ピアノ:須永真美
- 合唱:コーロ・カロス
- 林光・萩京子
ソング集 - 指揮:横山琢哉
- ピアノ:寺嶋陸也
- 合唱:絹の道合唱団+三多摩青年合唱団
- 前売り
- 一般…3,500円 学生…2,500円 高校生以下…500円
- 当日
- 一般…4,000円 学生…3,000円 高校生以下…500円
1 フランス:見わたせば (むすんでひらいて)
2 ドイツ:霞か雲か
3 ドイツ:故郷を離るる歌
4 スコットランド:故郷の空
5 チェコ:種山ヶ原(家路) (「新世界より」第2楽章)
6 北アイルランド:ロンドンデリーの歌
7 ロシア:ともしび (アガニョーク)
8 フランス:進撃(「見わたせば」の異形)
9 イングランド:埴生の宿
雨の音楽/夢の番人/真田隊マーチ/ジャストマイサイズ/欠陥/うたかたのジャズ/ねがい