審査員プロフィール

広上 淳一     HIROKAMI Junichi(日本)

尾高惇忠にピアノと作曲を師事、音楽、音楽をすることを学ぶ。東京音楽大学指揮科卒業。26歳でキリル・コンドラシン国際指揮者コンクールに優勝。ノールショピング響、コロンバス響など欧米のオーケストラで数々のポストを歴任。コンセルトヘボウ管、イスラエル・フィル、ロンドン響、サンクトペテルブルク・フィルなどへも客演を重ねる。日本では2022年まで14年にわたり京都市響常任指揮者を務め黄金時代を築いた。現在、オーケストラ・アンサンブル金沢アーティスティック・リーダー、日本フィルハーモニー交響楽団フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)、札幌交響楽団友情指揮者、京都市交響楽団広上淳一。東京音大指揮科教授として教育活動にも情熱を注いでいる。

photo:Masaaki Tomitori

マルク・コロヴィッチ  Marc KOROVITCH(フランス)

1987年生まれ。ソルボンヌ大学、パリ音楽院、ジュネーブ高等音楽院で合唱指揮とオーケストラ指揮を学ぶ。様々な放送合唱団やプロ合唱団、フランス放送合唱団、SWRヴォカルアンサンブル・シュトゥットガルト、スペイン放送合唱団、マドリード共同体合唱団など多数の合唱団から定期的に招かれている。2014年からフランス放送合唱団、アクセンタス合唱団などで客演指揮多数。2017年にジュヌ・シュール・ドパリ、2018-2019年シーズンにはスウェーデン放送合唱団のコンサートマスターを務めた。2022年9月よりコロンヌ管弦楽団、モンテネグロ交響楽団の音楽監督に就任、ヨーロッパ各地でのマスタークラスにも講師として招かれている。

Ingrid et Thomas Chefs de coeur Orchestre de Paris / Philharmonie

エルヴィン・オルトナー  Erwin ORTNER(オーストリア)

1972年アーノルト・シェーンベルク合唱団を創設。ウィーンを本拠地に活動し、現在まで音楽監督を務め る。ルネサンス・バロック期から現代、またアカペラから管弦楽との大規模な作品やオペラまで、合唱団の レパートリーは非常に豊富で、極めて高水準な演奏を聴かせる。2001年東京藝術大学客員教授として招 聘。2002年ポリーニプロジェクト、2006年NHK音楽祭/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス公演(アーノ ンクール指揮 )にアーノルト・シェーンベルク合唱団を率いて来日し好評を得た。ニーダーオーストリア州に おいて、その功績に対して銀の功労栄誉十字褒賞が授与された。

写真:渡辺力

カスパルス・プトニンシュ  Kaspars PUTNIŅŠ (ラトビア)

1992年からラトビア放送合唱団を指揮し、2024年からは同合唱団の首席指揮者兼芸術監督を務めている。ルネサンス期のポリフォニーからロマン派の作品まで、合唱団のレパートリーは多岐にわたるが、彼の最も重要な創作目標は、常に新しい声楽曲の創作を促進し、新たに創作された作品のトップ・クラスの演奏を行うことである。2020年秋より、スウェーデン放送合唱団の芸術監督を務めている。2014年〜2021年まで芸日監督を務めたエストニア・フィルハーモニー室内合唱団との共演によって制作したシュニトケやペルトのアルバムはグラモフォン賞とディアパソン・ドールを受賞した。

Photo:Jānis Deinats