合唱音楽の新たな地平 Part23
八ヶ岳ミュージックセミナー 2023
3年ぶりに行われた本年のセミナーPart22が、8月5日(金)~7日(日)に無事終了したことをご報告いたします。コロナ禍の中、最大限の注意を払って実施いたしました。一部の実行委員、事務局、参加者から、終了後数日経っての感染が報告されましたが、大きな拡がりには至らず、セミナーとしては「無事」と申し上げて良いものと判断いたしました。
来年度のセミナーは、2023年8月上旬に、同じく長野県川上村にて開催いたします。詳細については、決定しだいこちらに掲載いたします。
なお、来年のゲスト作曲家が決定しております。
ゲスト作曲家
南聡(みなみさとし)
1955年生まれ。東京芸術大学にて野田暉行、故黛敏郎両氏に作曲を師事する。
第53回日本音楽コンクール2位、第1回ミュージックトゥデイ国際作曲コンクール入選
1983年より故八村義夫周辺に集まった若手作曲家、中川俊郎、久木山直、内藤明美らと同人グループ「三年結社」を結成活動。また、同時期ヴォーカリスト内田房江、彫刻家金沢健一、舞踏家花柳かしほ、ライトアートの逢坂卓郎、コンポザーパフォーマー鶴田睦夫、岩崎真らとのコラボレーションによるライヴパフォーマンスを東京周辺にて展開。1986年北海道移住。1988年日本現代音楽協会と日本フィルの共催のコンサートで初演された、独奏ハープを伴うオーケストラのための《“譬えれば”の注解》によって注目される。1990年環太平洋作曲家会議に参加。1991年村松賞。1992年3人の独奏と3群のための《歓しき知識の花園Ⅰb》にて文化庁舞台芸術奨励賞佳作。同年ケルンの日本音楽週間92に湯浅譲二、藤枝守とともに招かれ9人の奏者のための《昼Ⅱ》が委嘱初演されおよび自作に関する講演を持つ。また、2000年には隠岐ミュージックセミナーで《2つの合唱曲》が初演された。
ほかに合唱曲には混声合唱組曲《モビールのように》、女声合唱組曲《春のマドリガル集》、混声合唱組曲《奇想マドリガル集》などがある。
現在札幌在住。日本現代音楽協会会員、北海道作曲家協会会員、21世紀音楽の会会員。北海道芸術学会会員。荒井記念美術館評議委員。
五十嵐琴未(いがらしことみ)
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)ピアノ科、桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業。同大学研究科を修了。作曲を鈴木輝昭、ピアノを小森谷泉、Laurent Teycheneyの各氏に師事。2019年度朝日作曲賞公募にて「混声合唱とピアノのための組曲《よひやみ》」が佳作入賞。2020年9月、サントリーホールにて「《櫻暁》for Japan Philharmonic Orchestra」が山田和樹氏指揮日本フィルハーモニー交響楽団により委嘱初演される。2022年8月、札幌にて開催された企画 The Premiere Vol.5 にて「混声合唱とピアノのための組曲《桜の歌》」が委嘱初演、カワイ出版より出版され、現在発売中。藤井宏樹氏が音楽監督を務める合唱団ゆうか、樹の会に所属。21世紀の合唱音楽を考える会 合唱人集団「音楽樹」会員。日本作曲家協議会会員。桐朋女子高等学校音楽科教諭、桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。
なお、南さんは、当セミナーが島根県隠岐郡海士町で行われた時代、第2回(2000年)のゲスト作曲家でした。当セミナー初めての2度目のご登場であります。南さんには混声合唱曲、五十嵐さんには男声合唱曲の新作を委嘱し、本セミナーで作曲者自らの指揮でリハーサル、初演を行う予定です。委嘱作品が混声+男声の場合は、通例、女声合唱の既存の名曲を学びますが、これに関しては続報をお待ちください。
合唱音楽を愛する方、現代音楽に興味がある方、来年の8月、涼しく爽やかな川上村に是非!受講者募集は来年5月以降の予定です。
みなさま、来年2023年に23回目を迎える本セミナーを、よろしくお願いいたします。
八ヶ岳ミュージックセミナー川上村
実行委員長:栗山文昭
副実行委員長:藤井宏樹
実行委員:新実徳英・西村朗・寺嶋陸也・片山みゆき・中村雅夫・野本立人・横山琢哉(文責)
主催:合唱音楽の新たな地平 実行委員会
共催:21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹/長野県川上村/長野県川上村教育委員会