Tokyo Cantatとは
Cantat(カンタート)とは一定期間に集中して合唱のためのコンサート・講習会・公演等を行うイベントを意味する新しい言葉です。私達は、日本における合唱音楽の浸透と、文化としての合唱活動の振興を目指して、1996年より毎年Tokyo Cantat(トウキョウ・カンタート)を開催してきました。コロナ禍において2020年は中止を余儀なくされましたが、その後可能な限りで歩みを続け2026年30回目という記念の年を迎えます。
Tokyo Cantatは世界各国の合唱音楽の紹介と日本の合唱文化の再確認という2つの柱から成り立っています。前者の企画として、世界的に活躍する指揮者・作曲家を講師に迎え、セミナーや講師指揮のコンサートを行います。今回は、招聘講師として初招聘のディーター・ワーグナー氏(スイス)、再招聘のシグヴァルズ・クラーヴァ氏(ラトビア)、エルヴィン・オルトナー氏(オーストリア)の三人をお迎えします。
期間中3つのコンサートを開催、4月29日のオープニングコンサートは、30年のカンタートの歴史を振り返りつつ、さらにここから未来へ繋がる合唱の魅力を様々な作品、多くの合唱団とともに探訪します。5月3日は、音楽樹創立、Tokyo Cantat 黎明期よりその視座の中心となって導いてくださった作曲家故三善晃先生の作品を取り上げます。三善先生とともに生きた指揮者・演奏者だけでなく、比較的若い世代の指揮者や合唱団にも登場していただき、素晴らしい作品の数々を歌い継いでいく、作品の魅力を堪能するコンサートとなります。最終日のクロージング・コンサートではオーストリア・ラトビア・スイスからの指揮者が選んだ優れた欧米の合唱作品に日本の合唱団が取り組み、招聘講師との協働によるリハーサルを経ての成果を発表します。
Tokyo Cantatは、歌う、学ぶ、聴く、さまざまな形でどなたにも参加していただき、多岐にわたって合唱の奥義を体験するイベントです。また、日本の合唱を担う未来の指導者育成のために「若い指揮者のための合唱指揮コンクール」を2008年から開催しており、来年2027年に10回目を開催予定です。
ゴールデンウィークは今年もTokyo Cantatで、さまざまな合唱をぜひお楽しみください
多くの皆様のご参加、ご来場を心よりお待ち申し上げます。



