Tokyo Cantatとは

Cantatとは一定期間に集中して合唱のためのコンサート・講習会・公演等を行うイベントを意味する 新しい言葉です。私達は、日本における合唱音楽の浸透と、文化としての合唱活動の振興を目指して、1996年より毎年“Tokyo Cantat”を開催してきました。コロナ禍において2020年は中止を余儀なくされましたが、その後可能な限りで歩みを続け、2024年は28回目の開催となります。
“Tokyo Cantat”は世界各国の合唱音楽の紹介と日本の合唱文化の再確認という2つの柱から成り立っています。前者の企画として、世界的に活躍する指揮者・作曲家を講師に迎え、セミナーと講師指揮のコンサートを行います。今回は、初招聘の招聘講師として、ソフィ・ジャナン、トヌ・カリユステのお二人と再招聘のエルヴィン・オルトナー、三人の指揮者を迎えます。

Tokyo Cantatの醍醐味の一つである公募合唱団は、昨年コロナ禍を経て3年ぶりに復活し、今回も引き続き三つの合唱団を企画しました。ユース&カレッジクワイアの年齢制限はありますがその他の参加資格は問いません。講師の直接指導を受けて5月6日のコンサートにてその成果を披露します。公募合唱団は大人数の合唱団、学生からの比較的若い世代のための合唱団と多様です。

また、今回は地方でのサテライトセミナー、東京でのセミナー、も企画しています。歌い、学び、多岐にわたって合唱の奥義を体験します。

日本の合唱文化の再確認、にあたる企画として、日本語の美しさや日本古来の音楽、日本人の作曲家に焦点を当てたコンサートを続けてまいりました。特に2010年以降、「やまと うたの血脈(けちみゃく)」と題し、シリーズとして毎年さまざまなテーマに沿った演奏会も企画してきました。今回は、初めての企画として、日本の合唱の歴史の中で大きな存在と役割を担ってきた「女声合唱」に焦点を当て、日本語の美しさを味わい尽くすコンサートを開催します。また、音楽樹が1999年より「合唱音楽の新たな地平」をコンセプトとして、作曲家西村朗先生、新実徳英先生と長年様々な現代作曲家の作品を生み出してきましたが、その中からセレクトした作品を再演、あわせて日本の合唱作品がどのような場面で誕生してきたか、歴史の中に残る名曲も交えながら演奏会を進めていきます。

ゴールデンウィークは今年もTokyo Cantatで、さまざまな合唱をぜひお楽しみください
多くの皆様のご参加、ご来場を心よりお待ち申し上げます。